mtmt333’s blog

ピカチュウと変人がすき。

トイストーリー4感想及び考察、良かったです。

7月13日、ミュウツーの逆襲の前売り券を家に忘れたので、トイストーリー4を見てきました。泣けました。以下、備忘録メモです。ネタバレしてます。注意してください。また、私はトイストーリー4は良かった、面白かった派です。賛成側の意見です。


1 移動手段 人間の乗り物 車

◯移動手段

   冒頭 →自分の仲間を奪っていく

   中盤 →楽しいところ(遊園地)に行く乗り物

   終盤→ おもちゃが操縦を奪い仲間を助けに行く。

◯描き方

    冒頭→奪われていく仲間に何もできない。

    中盤→ウッディがフォーキーを助けに自分から楽な手段車を飛び降りる

    終盤→バズも飛び降りる。ジェシーがパンクさせる。仲間達が操縦を奪い、車を危ない目に合わせる。(警察に呼ばれる。曲がりきれずにぶつかりそうになる。)フォーキーが鍵をロックする。

     私的にここがすごい気になって。バニーのおもちゃがパパなんて警察に捕まっちゃえばいいとか。パンクさせるとか。おもちゃの反乱だよね。ロボット三原則の反乱みたいだなと思った。車もずーっと大きくて怖くて、仲間を遠くにやる乗り物と描かれてたのに、今作では自分の力で操って仲間を助けに行くのは象徴的だなと思った。また冒頭では箱庭から飛び出してる車のおもちゃをウッディが

助けて家に戻すけど、最後は箱庭に戻るキャンピングカーと決別してるのはなるほどって思った。


2 伝えたいこと

   決まった主人がいることが全ての幸せではない。トイストーリーシリーズがおもちゃを親に重ね合わせてきたとすると、子供のいない人生は不幸ではなく、色々な生き方により幸せがある。(引用あり)


3 フォーキーとは

   ゴミからできたフォーキー。これはボニーが作ってはいるが、きっかけを作ったのはアンディだ。アンディがゴミ箱から材料を拾い上げたのだ。これはアンディの子供なんじゃないかなあと思った。フォーキーは生まれたては言葉もよく知らないし、ゴミ?としか言わない。生まれたてのひよこのようだ。アンディは執拗なまでに世話を焼く。寝ないでフォーキーを違う巣(ゴミ箱)から元の巣(ベッド)に見守るのはどう見ても生まれたてのの赤ん坊をあやす母親だし、子供が逃亡したら、自分の命を省みず迎えにいく。途中でバズに交代しようと言われても俺の役目だからと断るのは親だからだ。でも今回は途中で役目が変わる。フォーキーを助けたら、すぐにギャビーギャビーを助けた。


4 ウッディの変化

   もう私はこれに泣いた。9年前は自分から率先して雨の中の仲間を助けに行った。9年後は主人からおもちゃとして求められていないのである。保安官バッジはジェシーに渡され、役目を失ったアンディは、自分から役目を作りにいく。(幼稚園始めは怖いから一緒に行くのだ。)と。これは誰にも求められていないし、仲間にも何をしたんだと怒られる。けど、それの成果がフォーキーなのだ。自分の存在意義をフォーキーに見出しているのだ。自分はいらない存在だけれどもボニーから求められているフォーキーを守れるのは俺だけだと。偽りの存在意義だ。けれども、音声をギャビーギャビーに譲り、フォーキーもボニーに移った後はアンディに何も求められている世界はなくなったのだ。保安官バッジをジェシーに渡し、おもちゃとして求められる役目を自分から幕を降ろしたのだ。すごい選択である。

おもちゃとして求められていない場面は随所にある。ボニーには選ばれないし、ベッドの近くでは親に頭を何度も踏まれる。アンティーク屋では買い物客に見られても無視される。


5 バズ内なる声

バズの内なる声は本心である。決断する場面では、随所で内なる声に頼ってきた。けどラストシーンは内なる声に頼っていない。自分でアンディとの決別を選択したのだ。また内なる声は物語の正解(答えを示す。


6 ラストシーンの意味は?

   アナ雪でも思ったが、ディズニーはラストシーンで物語の根幹を示す場面を作る。だが、実は私はまだ考察しきれてないのだ。なのでこれは課題として残す。ちなみにアナ雪では、アナが氷で固まるとエルサが真実の愛無償の愛を分かると氷が溶ける仕組みであった。これはtrue loveからもわかる。気になってるのはバズの大丈夫、バニー?ボウは大丈夫だ。の繰り返しのセリフだ。6と合わせるとこれが重要なセリフのはずだが日本語訳と私の理解力だとよくわからないのだ。

1 ボニーはもう君がいなくても大丈夫

2 フォーキーが戻ったからもう大丈夫

3 君の保安官の役目はもう終わった新しい人生を選んでも大丈夫

4 ボニーはもう一人で生きていける俺らがいるから君はもう大丈夫(いらない

5 音声ボックスを外れた君はもうおもちゃとしての役目は終えたんだ。新しい自分の人生を切り開いても大丈夫。


どれだ。わからん。

最初はウッディはボニーのところに戻ろうとしたが、バズの一言で決別する。英語版で確認しよう。いつか。


→追記

   バズ→彼女は大丈夫だ。

   ウッディ(ボー)のことか

   バズ → ボニーは大丈夫だ。

   ウッディ ボーのところに戻る

でした。


6 音声ボックスの役割

   ギャビーギャビーはひたすら音声が復活すれば愛してくれる持ち主が現れると主張する。生まれながらの欠陥が直れば。

1 ギャビーギャビーのために音声ボックスを交換する

2 ギャビーギャビーは何年も気になってた女の子に治ったのにいらないと言われる

3 迷子の女の子に音声ボックスを聞かせ、私の友達になろうと言われ貰われる


7 ベンソン

    腹話術人形のベンソンは喋らない。当たり前だが。ベンソンは何年もパトロールをしている。喋らないから自分の意思を持ったように描かれてないしギャビーギャビーの言いなりだ。腹話術は使ってくれる人間がいないと役目は果たせない。ベンソンはギャビーギャビーがいなくなってもずっとパトロールを続けるのだろう。ギャビーギャビーの幸せがベンソンの幸せと考えると救われているが、ベンソンだけが今回のストーリーで新たな一手を示していない。


7  アンティークとは

     アンティークとはその時代を懐かしむものであり、本来の役目を果たさずとも存在しうるものである。資産価値としても評価される。音声ボックスを外され状態がよくなくなったアンディと右腕が壊れているボーの資産価値は0に近いだろう。おばあさんもどうせ売れないから持って行っていいわよと言っている。


8 本当にハッピーエンドか?

    今回は一貫として、幸せとは誰かに定義づけされるものでもないし、多様な幸せの形があることを主張されている。

フォーキーはゴミとしてしか認識してなかったのに、ウッディが辛抱強く友達だとボニーに必要されていることを教えることでおもちゃとしての自覚を得る。生まれたての子供は

指針を示す必要があるが、成長したら自分の意思で幸せを求めることができることを示している。

    最後にウッディたちは屋台のおもちゃ達を子供達に配る作業を行なっている。次世代への交代だ。

    上手いストーリーだ。疑問点は多々あるし、欠陥への救いは描ききれていないが、よくできていると思う。ただ無性に虚しくなる映画だった。アンディの一番のお気に入りでおもちゃ達のリーダーだったウッディ。3では持ち主のいない世界幼稚園では、乱暴に扱われ、多くのおもちゃの一つとして扱われる。2ではウッディの右肩から綿がでるとアンディに置き去りにされる。主人の意思疎通に左右されるのではなく自分の意思で幸せを切り開いていくとはすごいと思う。楽しかった遊んでもらった思い出を奥にしまい、自身の欠陥及び求められる価値を受け入れ、保安官の役目を託し、新たな幸せを見つけにいくのだ。けれども虚しさが残る。外の世界は雨風を偲ぶ家もないし、毎日特定の人に愛されて遊ばれることもない。大量のおもちゃの一つとして無造作に扱われることもある。疲れたなと思ったらアンティーク屋のおもちゃのクラブに行って仲間と傷を舐め合う。これは現実にそくしてはないか?ファンタジーなんかではない。


9 終わりに

 トイストーリーでのウッディを子供達の親として描かれていると考えると、4では子離れの物語と考えられる。老いたウッディ、その後のウッディのハッピーストーリー、ヒーローとしてのウッディが考えにくい。面白かったが虚しくなる映画だった。

   この映画をセカンドチャンスストーリーとして捉えるならよかったが、老いたウッディを再びヒーローとして活躍させても良かったなと思った。


10 女性優位

     トイストーリー4ではボーが大活躍している。パンツルックでスカンク乗り物を乗りこなし、奪還作戦を立て、自分から前に乗り出し進んでいく。